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オバマ大統領は任期中最後の一般教書演説を行う

オバマ大統領は任期中最後の一般教書演説を行い、最大の関心事である経済政策を中心に、ミドルクラスに訴えるスピーチとなりました。



大統領が議場に入り、ポディアムに上るまでの間に、主だったメンバーと握手を交わしながら廊下を進んでいきますが、今年の目玉は、何と言っても、1年前講演会で脳を銃撃されたにもかかわらず、奇跡の回復を遂げようとしている、アリゾナ選出のガブリエル・ギフォーズ議員でしょう。悩んだ末に、この翌日には、自らの健康回復を優先し引退を決意したギフォーズ女史は、会場にいた全ての人々から温かい眼差しを受けていました。

大統領の一般教書演説には、名も無い人たちも招待されることがあります。バルコニーのファーストレディーの右隣には、ギフォーズ議員のご主人で、NASAの元スペースシャトル乗組員で、キャプテンを務めたマーク・ケリー氏が座っていましたが、左隣にいたのは、一アメリカ市民。仕事に就けないでいた彼女が、会社が斡旋してくれた職業訓練で就職できた例を示すもので、オバマ大統領は、このような会社には税制優遇措置をとると話していました。

また、人件費を削るために、昨今数多くの企業が東南アジアなどへの工場移転を考える中、アメリカ国内での製造に力を入れる会社も優遇していき、逆に国外に拠点を置こうとする企業には増税する意向であると語っていました。かつてアメリカが製造業ナンバーワンであった古きよき時代への復活を目指すものです。

イランやアフガンから撤退することで浮いた軍事費は、インフラ強化や、教育費が多大な費用を占める家庭への優遇措置や、他国の石油に頼らず、今後益々クリーンエネルギーの開発に力を注ぐことで有効活用していく決意です。

でもそれだけでは足りません。今回も再度、一部の富裕層だけが得ている税の優遇措置を撤廃することを強調していました。「バフェット・ルール」はもうご存知だと思いますが、世界最大の投資家として財を為したウォーレン・バフェット氏が、事務所の秘書が自分よりも高い税金を払っていることで、現行の制度の盲点を指摘したものですが、その例に挙がった秘書の方もバルコニーに招待されていました。

この件に関しては、共和党が相変わらず根強い抵抗を見せるのでしょうが、オバマ大統領は、今後百万ドル以上の収入を得ている者には、少なくとも30%の税金を課すことを決意しています。

現在共和党の大統領候補争いは混戦模様ですが、これまでトップと目されていた、ミット・ロムニー氏は、まさにこの問題で槍玉に挙がっているわけで、収入の殆どが投資で得た物で、支払った税金はたったの13.9%というのですから、もし彼が候補者として選ばれたとしたら、徹底抗戦してほしいです。

いずれにせよ、演説の最後は、今アメリカは一つになるべきで、民主党の価値や共和党の価値ではなく、アメリカの価値を高めるために、全員が一丸となってかかれば、再び世界に誇示できるアメリカになると、一致協力を求めていました。

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テーマ : オバマ大統領・政権
ジャンル : 政治・経済

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